まずは、てらぼあ、milleと3人で昼食を取ることになった。天下のmilleと言えど、お菓子20個で空腹を満たす気にはならないらしい。
ジョジョのカードよろしく、何かの景品がもらえるため購入したらしい。お菓子部分を販売しようと目論んでいた辺りは、私の小さい頃に大流行したビックリマンチョコに通じるものがある。ついつい嬉しくなり、私は宅急動のような速度でmilleに言った。

黒の「そのお菓子は私に対するおもてなしですね?」
mille「この人は頭がちょっとおかしい」

荷物を置きに行ったmilleを待たず、我々は先に昼食を取れる場所へと向かった。暫くして合流したmilleの手には紙製のうちわが。
要領の良さに舌を巻きつつ飲食店へ。そこはカフェ的な店で、手製ハンバーガーやパスタなどがメニューに並んでいた。
やがて3人とも食べるものが決まり、店員を呼んだ。

mille「ケーキセットのおすすめ、ホットコーヒーで」
黒の「同じセットをもう1つ」

milleが頼むとスタイリッシュなのに、私が頼むと太るよ?と言われる。これは忌々しき問題だ。理由ははっきりと分かるが、だからといってそう言われ続けることを感受することはできない。

そこで私はサラダも追加で注文した。
これで大丈夫だろう。

150円のサラダは思いのほか量があり手が込んでいて、良い選択をしたように思えた。なお、一人だけ全然違うメニューを頼んだてらぼあをKYだと煽るほどには書くネタに困ってはいなかった。
そうして気分を良くした私に、更に喜ぶべきことが待っていた。

mille「い、今このうちわを広げたら中にこの店の割引券が!」

milleによるリアル奇跡ドローのお陰で200円の得をした私は、お返しとばかりに、たまには彼らの趣味に付き合ってやろう、と考えた。時間は(通常では考えられない程)たっぷりある。自分も折角作ったのだから、時には温い遊びに興じるのも悪くないだろう。
帰りに手に入れたうちわを動かしながら、私は言った。

黒の「それじゃEDHでもやりますか」

気づいたものは誰もいなかった。
言った瞬間、milleの目の奥が妖しく光ったことに。




続く

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