マジックを楽しむためには。

リンク先の皆様の書き込みを見ていると、ふと真面目な話をしたくなりました。
狼少年がたまにまともなことを言おうとすると誰も真面目に捉えてくれません。
そんな効果を期待して、ちょっと黒めなお話を。黒のだけに。


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マジックに限りませんが、ゲームには様々なプレイヤーがいらっしゃいます。
性格、プレイング、言葉、使うデッキ、癖、好きな色、姿かたち。
多種多様な方々が一つのゲームに興じているわけです。

だから、世界と同じで、合わない人も出てくるわけで。


下に例として仮想プレイヤーを並べてみました。
（注：実在の方ではありません！）

①細かいルールにも精通し、温和で大人で、回りを客観的に捉えられる方
②プレイが上手でマジックに対し真面目。少しプライドが高すぎる嫌いがある方
③寡黙でストイックで、あまり人と慣れ合わずＭＴＧに興じる方
④始めたばかりでミス連発、でも一生懸命にレベルアップを目指している方
⑤それなりに経験を積んできたが、なかなか勝利に結びつかない方
⑥一般的な常識を持った大人プレイヤーの方
⑦確かに上手ではあるけれども、俺TUEEEEEEEという意識しかないおこちゃま
⑧トークがうざったく、プレーも雑で人の良さだけしかないやつ

（注：実在の方ではありません！）



さあ、この８人がスイスドロー方式の大会に出ました。


①－②
②は強かったですが、①も負けておらず勝利しました。試合後の感想戦は②の愚痴に終始しました。
→①は自分のナイスプレイングを認められることなく、②の愚痴ばかりを聞かされうんざりしてしまいました。でも言い返されるのも嫌なので、自分の良いプレイは言いませんでした。

③－④
④は一方的に負けてしまいました。感想戦もなく終了。
→④は自分の弱さだけを分からされ、経験の少ない自分の考えられる範囲でしか敗因を検討できませんでした。レベルアップにはそれほど結びつきませんでした。

⑤－⑥
⑥が勝利しました。感想戦を行い、⑥は⑤にアドバイスを贈りました。
→⑤は負けた悔しさから真摯に受け止められません。いやこれはこの後こうするためで、と自分の考えで言い返すだけで、負けがプラスになりませんでした。

⑦－⑧
⑦が勝利しました。⑧はニコニコと参りましたと言い、⑦は鬼の首を取ったかのように⑧のプレイミスを指摘しまくりました。
→⑧は悔しいと言いつつそんなに悔しくないので、プレイミスを受け止めつつも改善への意欲があまりなく、まあ楽しかったからいいや、と思うだけでした。


二回戦

①－③
辛くも①が勝利しました。①が無難な感想を言ってみましたが、③は生返事だけでした。
→①は無理にコミュニケーションを図ろうとはしませんでした。他の方へ迷惑はかかっていませんが、あまり良い空気にはなりませんでした。

②－④
④は一方的に負けてしまいました。②は彼のため、とアドバイスをガンガン送ります。④は「なるほどなるほど」と言われるままメモを取ります。
→確かに勉強にはなりましたが、実は④にも光るプレイがあったのです。でもそれには気付くことなく終わりました。

⑥－⑦
⑥がナイスプレイングで捌き切り、勝利しました。⑦はあからさまに悔しがり、僅かにあった勝利の道筋をさも大きかったように言い、試合後のフリプを望んでいた⑥を無視するように席を外しました。
→空気が悪くなり、また⑦はその勝ち筋が如何に厳しかったか知ることなく終わりました。

⑤－⑧
運の要素（例えばマリガン）が大きく左右し⑧が勝利しました。特に感想も言い合わずフリプをしましたが、五分五分。案の定といった具合に「マリガンで無ければ」と⑤は繰り返しました。⑧はきっとそうですねえ、と返し続けるだけでした。
→大きな敗因に目が眩み、その五分を優位に持って行けるプレイングを探すことも、そのマッチでのマリガン基準を確認することもしませんでした。⑧も事故ってくれてラッキーぐらいしか考えていませんでした。

三回戦

①－⑥
⑥が接戦を制し優勝しました。①が負けを宣言し、お礼を言い合った後、二人は即座に感想を言い始め、お互いに際どかった部分を確認し合いました。フリプも意見を言い合いながら重ねました。が、②が後ろから試合を見ており、①のプレイミスを指摘しまくりました。
→折角の良い空気が崩され、後味の悪いものになってしまいました。

②－⑧
デスカットとトップデッキが炸裂して⑧が勝利しました。②は⑧の運の強さが悪い、と言い、⑧は②のフリだと思い、こちらのデッキが強いからですよ、と空気を読まず笑いました。
→②は本当に不運で負けたので、⑧のヘラヘラにイライラして仕方ありません。⑧は冗談置いておいて、と感想戦をしたかったのですが、してはもらえませんでした。

③－⑦
⑦が僅かな差で勝利しました。⑦は自分のプレイングの良かったところを自慢たらたら挙げまくりました。③はやはり生返事で、さっさとその席を離れてしまいました。
→両者ともコミュニケーションを取ろうとしていません。これ以上悪い空気はありません。

④－⑤
④が大会初勝利を収めました。⑤は祝福の言葉は言ったものの、その後のトークを聞いている限り「ビギナーズラック」としか言っていませんでした。
→④は確実なプレイングの向上を実感できたのですが、⑤が素直ではないのであまり好きではなくなり、二人の間に遺恨が残りました。


で、結局変な空気のまま大会が終わってしまいました。
めでたくなしめでたくなし。
（注：完全なる仮想大会です）


さて。彼らは楽しめる大会のＭＴＧプレイヤーとして、どうあるべきだったのでしょう？


……わざわざ問いかけにしなくても当たり前ですね。
『大人』であったらそれで良かったんです。

一部、大人だとしても向上心無さ過ぎの空気読めないやつがいますが、全員が①⑥のように大人の振る舞いが出来ていれば、良い大会になっていたと思います。

②は相手を認めてあげて。
③は相手がいるものである以上コミュニケーションを頑張り。
④はこの調子でレベルアップしつつ①⑥を見習って。
⑤は負けず嫌いを隠すなら隠して、隠さないなら素直に悔しがり。また自分を省みて。
⑦は全体的に大人になってください。


五泉ビートのレガシー大会に集まってくる皆さんは全員が大人で、大会の空気もそれはもう楽しげです。
今後もこうあって欲しいものです。



しかし。


ＭＴＧ界のどこかには、リアルに⑦みたいな方がいらっしゃるわけで。

そして、⑦に大人を求められない場合もあるわけです。ホントに子供だ、とか。

⑦以外の方々が大人なら、きっと大丈夫です。⑦に対し感じていることを共有していれば、当たり障りない上手な付き合い方ができるようになると思います。陰口ではなく、⑦はそういうタイプだから、我々がこうしてあげよう、という考え方になっていくはずです。


但し、⑦が本当に誰よりも影響大きい人だったらアウトですね。

もう腹をくくって彼を試合で倒しにかかるか、犬に噛まれたと思って諦めるか、影響が大きすぎると判断して、誰かがそれなりの措置をするか、しかありません。

悲し過ぎますけどね。


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ということでまとめです。



マジックを楽しむためには。


・ルールの範囲内で、自分が楽しい！と思える方法で楽しみましょう。

・自分以外の方を認め、認め合える仲間を作りましょう。

・楽しめる環境の提供者に感謝し、積極的に協力しましょう。


で、結局はこれに尽きるかと。


・人間全員が合うわけありませんので、大人なら自分から合わせてあげましょう。


そういう想いの人たちで、楽しい環境は成り立っている、ってことですね。


急に何でこんな話を…？って思いました？理由はひみつに。



あ、『マジックで強くなるためには』は僕にはとてもとても語れませんのであしからず。